赤いボディーと白帯にステンレスの サインカーブが斬新で子供の頃、僕が大好きだった車両です。「プラレール博2016」で限定販売するとのことで、もちろん購入しましたので、レビューします!では、その点数は?
「丸ノ内線500形」の豆知識
丸ノ内線のモデルとなったのは、「タバコ」と「バス」
丸ノ内線500形は、1957年から1996年まで39年間丸ノ内線に在籍していた通勤形電車で、赤いボディーと白帯にステンレスの サインカーブで有名な車両です。このデザインのモデルとなったのが、米国タバコ「BENSON&HEDGES」の箱デザインと、ロンドンバスの赤いカラーリングです。この斬新なデザインは、300形・400形・500形・900形で使用されました。
300形、400形、500形、900形の違い
ほぼ同じデザインの300形、400形、500形、900形ですが、その違いは・・・
300形 1954年の丸ノ内線開業にあわせて製造させた両運転台の車両(1両でも運転できる車両)。末期には500形の中間車として活用。地下鉄博物館に展示してあるのは、この系統の301号車。
400形 300形の改良車で、これも両運転台の車両。300形の二重屋根が一重丸屋根に変更されていることが大きい変更点。末期には500形の中間車として活用。
500形 400形の増備車として、片運転台構造の車両として登場。車両製造数が一番多い。前期形(569〜644号車)と後期形(645〜802号車)があります。後期形は前面行先表字幕横の標識灯が省略されています。
900形 輸送力強化を目的に開発。運転台付き車両は十分に数が足りていたために、中間車のみを製造。
500形なのに車両番号に500の桁が少ない理由
500形は、234両も製造されましたが、車両番号が500桁の車両は30両しかありません。今回のプラレールも「612号車」「777号車」と500形なのに、500の桁ではありません。これは、車番について新系統でも下2桁を続番とさせるという、当時の銀座線での慣例を丸ノ内線でも適用した結果なのです。そして、500形の第1号車は569号車から始まり、500の桁はすぐに枯渇してしました。最終的に500形は802号車までに達しました。
300形 301〜330(30両)
400形 431〜468(38両)←401からではなく、下2桁が300形の続番
500形 569〜802(234両)←501からではなく、下2桁が400形の続番
900形 901〜918(18両)←500形が802号車までいったので、900形となった
異国で現役の500形
1988年の02系の登場により、旧車は順次廃車となっていきます。しかし、最後まで丸ノ内線に残っていた131両はアルゼンチン・ブエノスアイレスのメトロビアスS.A.社に売却され、現在も地下鉄B線で使用されています。(2016年現在、30両ほどは廃車になってしまったそうです)たとえ異国であったとしても、まだ現役で地下を走っているのは嬉しいですね。
また東京の地下を走るのも夢でない?
2016年3月には、現地で走行中の4両を買い戻す方向で東京メトロが交渉中と報じられました。4両ということは、動態保存でしょうか?であれば、近いうちに丸ノ内線に500形が戻ってくるかもしれませんね。
商品概要
商品名 | プラレール 東京メトロ丸ノ内線500形 |
販売方法 | イベント限定販売(2016年4月〜) |
希望小売価格 | 2,420円(税込)※2022年9月1日価格改定 |
電池 | 単2電池 1本使用(別売) |
機能 | 1スピード仕様 |
先頭車
ボディ
先頭車には「612号車」、後尾車には「777号車」と表示されています。
「612号車」は前期形、「777号車」は後期形の車両となりますが、前期形・後期形の違いである「前面行先表字幕横の標識灯」の違いは表現されていません。
「612号車」はこれであっているのですが、「777号車」は標識灯のないシンプルなデザインが正解です。
(上にある画像で「八王子市こども科学館に展示してある652号車」が、標識灯のないデザインです。)
ドアの窓がでかい!
昔の地下鉄は、ほぼ正方形くらいのサイズで、高い位置になり、子供には高すぎて窓から見ることができなかったんです。
それは表現されていません。
窓は、「くりぬき」と「塗装」の混合となっていて、違和感ありあり。
「塗装」は、べた塗り状態で、黒く塗装している部分が、浮いています。
せめて、窓枠くらいは赤く塗装をしてくれれば・・・
中途半端なことをするなら、「くりぬき」「塗装」のどちらかに、寄せればよかったのにと思います。
動力部
ドライバーを使って、電池交換するタイプになります。
中間車
実車では、妻面に窓があり、サインカーブも、妻面まで伸びていますが、その部分は表現されていません。
残念!!
サインカーブの白帯が少し薄いですね。
後尾車
非動力車です。デザインは、先頭車とほぼおなじ。
まとめ
項目 | 点数 | 採点理由 |
ボディのクオリティ | 1.2点/2.0点 | 窓の黒い塗装が変 |
再現性の高さ | 1.2点/2.0点 | 初期・後期の違いなど再現されていないなど |
ギミックのクオリティ | 0.9点/1.0点 | ライトなどのギミックなし |
大好きな車両なだけに、辛口評価となってしまいました。
一番の減点は、窓の塗装による違和感です。
もう少し、手間をかければ、もっと良い商品になりそうなんですが・・・。
次のバージョンに期待!!
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